プリントスタック TOKYO

データベースとセキュリティの世界から離れて早数年。過去の記憶を探しています。

Oracle Transparent Data Encryptionの仕様と制限

Oracle Transparent Data Encryption(以降、TDE)にも、当然ながら仕様や制限があります。このページでは、マニュアルに掲載されている主な仕様と制限を掲載します。※2010年10月の Oracle 11g 時点


利用可能なエディション

Oracle TDE は、Oracle Advanced Security オプションに包含されているものです。この Oracle Advanced Security オプションは、Oracle Enterprise Edition からの提供になり、Oracle Standard Edition では、利用することができません。


利用可能な暗号アルゴリズム

Oracle TDEで利用が可能な暗号アルゴリズムは、世界的にも代表的なものです。3DES(トリプルデス)は、2010年問題の対象になっていない 3-keys が採用されています。
パラメータ名暗号アルゴリズム10g11g
3DES1683-keys 3DES(168-bit)
AES128AES 128-bit
AES192AES 192-bit(デフォルト)
AES256AES 256-bit


利用可能なデータ型

Oracle TDEでは、主要なデータ型をサポートしています。
データ型種別10g11g
CHAR文字型
VARCHAR2文字型
NCHAR文字型
NVARCHAR2文字型
DATE日付型
TIMESTAMP日付型
TIMESTAMP WITH TIME ZONE日付型
TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE日付型
INTERVAL DAY TO SECOND日付型
INTERVAL YEAR TO MONTH日付型
NUMBER数値型
RAWバイナリ型
BINARY_DOUBLEバイナリ型
BINARY_FLOATバイナリ型


制限事項

利用可能なデータ型のうち、下表の文字型には上限があります。
データ型上限(最大許容サイズ)
CHAR1932 バイト
VARCHAR23932 バイト
NCHAR966 バイト
NVARCHAR21966 バイト